推しの子は、前世・記憶・転生からできている話です。
第1話から前代未聞の90分で放送されましたが、90分にした理由が見えてきます。
推しの子第1話に関しては2回見ることで本当の面白さを実感できます。
初見で見ると90分は長く、アイドルものか編成ものかと新鮮な気持ちで感情を動かされ、最後の衝撃シーンにすべてを持っていかれるギャップのある作品です。
すべてを知った後に見ると、ほぼすべてのシーンに意味があり前半も中間も、濃い内容ということに気づくことができます。
原作とも比較しつつ時々感想も混ぜながら、第1話を徹底解説して生きます。
必ず第1話を見てからご覧ください。
推しの子第1話感想! 前世・記憶・転生の話!
この物語の主人公は結成4年のアイドルグループb小町のs16歳のアイ。
そしてアイドルとはフィクションのような存在。
開幕から最高の作画でスタートし、b小町の他のキャラですら綺麗に描かれていました。
そのアイを画面から見るのは産婦人科医師の吾郎。
アイのファンの一人です。
吾郎がアイを知ったのは、研修医の時に出会ったさりなという患者がきっかけです。
さりなはアイと同い年ですが、アイと真逆の人生を送りアイのことが大好きです。
さりながアイを見て言ったのは
「生まれ変わったらこの顔がいい」
この発言に対して吾郎は生まれ変わる必要なんてない。
この言葉には他に意味があります 。
さりなはとある病にかかっています。
それが退形成性星細胞腫 …
この病気の症状は
頭痛・嘔吐・筋力低下・けいれん発作・排便・排尿障害・悪心・歩行障害などあり
余命は平均2.5年と言われ、さりなは死を覚悟していたから生まれ変わることを考え
吾郎は生きてほしいから、それを否定しているんです。
さりなはそんな先生のことを、アイと同じくらい大好きです。
結婚して16歳になったら、真面目に考えてやる。
この時のさりなは12歳。
あと4年生きる可能性は極めて低いです。
先生は意地悪だね。
作中ではその言葉を最後にさりなはなくなってしまいます。
吾郎が現実的なプランだろと言っていたのは
死を覚悟するさりなに
生きる希望を
持ってほしかったからです。
そんな大事な人が推していたアイ。
同い年ということもあり
さりなとアイを重ねて見てしまう。
だからこそ、その姿を見届けたい。
だから吾郎は、アイのファンになったんです。
そんなアイが突然活動休止を発表し
目の前に現れるんです。
妊婦の一人として吾郎は、本物を生で見れた興奮。
推しのアイドルが妊娠しているというショック。
医者として応援したい気持ち。
ファンとして身勝手な意見が
精神を揺さぶることになります。
そこでアイと話すことになり、アイが言ったのは
アイドルは嘘つきであり
嘘はとびきりの愛。
嘘に嘘を重ねて
どんなに辛いことがあっても
ステージの上では
幸せを演じるお仕事でも
幸せってところだけは
本当でいたい。
母としての幸せ
アイドルとしての幸せ
どっちも欲しい。
アイの真の姿を見て嘘という愛を理解し
2人の自分が一致することで
生ませる決意を改めてするんです 。
僕はどうしようもないほど君のファンだ。
漫画では奴隷と書いて
ファンと読み
吾郎の本心は正直
複雑な気持ちは残っていて
全力で隠すんです。
嘘は、愛だから
アイという眩しい人間に
狂わされていたんです。
そして出産予定日
とある男に殺されます。
このシーンですごいなって思ったのは
吾郎は崖から落とされるわけですが
漫画のこのコマを見たら
後ろから刺されたみたいな雰囲気が出てて
その後のコマでちゃんと見れば
崖から落ちたってわかるんです。
流れで見てる人の中には
刺されたと思ってる人も多いと思います。
アニメでは落ちる瞬間も描かれたことで
何も考えずに見ても
崖から落とされたとわかるようになっていて
アニメの良さが出てましたね 。
瀕死になった頃は、アイからの連絡が来たとこで
意識は完全になくなり
ここでこれまでのセリフが一気に回収され
種を撒いていたことで
自分の話とは思わなかったんだからという
鳥肌が立つような演出が生まれたわけです。
これが、第一の衝撃で 星の子は実は転生の話だったんです。
ここからは
医者の吾郎としてではなく
推しのアイドルである星野アイの息子
星野愛久愛海として生きることになります。
アニメの中でもこの難しい文字を
移してくれたのは良かったです 。
アクアは前世は医者ということもあり
なぜ前世の記憶が残っているのか
どういう原理で生まれたのか
いずれ仕組みを解き明かすと
発言していたんです。
推しの子は転生以外は
現実に近いアニメなんで
もしかしたら
いつか作中で
解明してくれるかもしれないですね。
しかし、アクアはそんなことよりも
推しの子供として生まれ
この幸せを喜びます。
双子ということもあり、もう一人の子供がいて
名前は留美衣。
そしてアイは、芸能界復帰となり
アイが仕事の間は、斉藤社長の婦人の斉藤ミヤコが
子供の面倒を見ることになります。
16歳のアイドルが実は2児の母親。
バレたらすべてが終わり。
一般の家庭とは違い
世間にはバレないように
過ごさなければいけないんです。
アクアとしては生まれ変わりとバレたら
人体実験をされるかもしれないから
悟られないように過ごす必要があり
生まれたての赤ちゃんが婦人が寝てる間に
テレビを自らつけたりしていて
ただの行動がギャグ要素になるのが面白い。
芸能界の裏側
嘘を吐くのはアイのような演者だけではなく
裏方も含め嘘をつく世界。
b小町を心から評価するものは少なく
見られるのは数字だけ。
そこで斉藤社長はいいます。
うちの愛はマジモンの嘘つきだぞ。
漫画では嘘つきと書いてアイドルと読み
ライブが始まるんですが
ここで楽曲が初めて堂々と流れて
そういえば前半はアイドルアニメやった。
曲まで作られるんか
当たり前のことを忘れていたおかげで
より凄さを感じたんです。
アニメ勢と原作勢で見方が変わるのが面白いですよね。
そしてアクアはテレビでこの姿を見て
社長がリスクを背負ってでも
アイを売り出していることを
狂っていると感じるけど好感ができてしまう。
アイの目の前では
狂わずにはいられない自分を
殺した犯人も
感謝してしまうくらいに
早く人間を目の当たりにし
その人のためを思うと
何でもできてしまう考え方すら
狂 ってしまう。
もちろんそれは社長やアクアだけではなく
殺人鬼を生み出すほど輝きは
人を狂わせるんです。
もう一人の転生者
生まれ変わりは
アクアだけではなくルビーもその一人で
前世は五郎が大事にしていたサリナ
アイが大好きだったこともあり
かなりのオタクで
自ら愛をエゴさし
アンチとのリプ合戦を繰り広げる
厄介オタクの部類です。
アクアはその瞬間を発見してしまい
同じ生まれ変わりと知ることになりますが
漫画のアクアの中では
想像での留美衣の前世が
描かれていてまるで別人です。
次に授乳シーンで安心したのが
推しの子は幅広いそうに見てほしいんで
変な要素を無駄に誇張されたりしなくてよかったです。
神様の洗脳。
この2人の親代わりである斎藤ミヤコの暴走。
ミヤコは美少年と仕事がしたくて社長と結婚をしたはずが
今している仕事はアイドルの子供の世話。
そこで不満が溜まり気づいてしまうんです。
この隠された不祥事を週刊誌に売ればお金持ちに。
ちなみにそのお金の使い道はホスト。
そこでアクアは動きます。
それが神様の誕生。
赤ちゃんが不自然に喋ることで
無駄に信憑性が高くなっていて
これをとっさに思いつき実行できる。
アクアはの知識量と発想がすごい。
そしてルビーの演者力も明らかになり
お互いにない部分を補って協力し合い
この場をやり過ごし
一人の人間のためだけに宗教を作り出し
洗脳してしまうんです。
それによりアクアたちの活動範囲が広がり
アクアは演技力の高いルビーに
将来は女優かなと言いますが
ルビーは将来なんて考えたことはないんです。
それは前世がサリナだから
余命があり将来なんてなかったから。
そしてアクアは日々を過ごし気づいてしまうんです。
ルビーとサリナのアイへの熱量が
そっくりだとそう思い
こっそりとサリナちゃんと呼ぶんです。
そこでルビーは反応し
作中でも前世がサリナであることを確信します。
しかしお互いが正体に気づくことはないんです。
お互いが思っているのに本物の嘘。
アイが復帰して数ヶ月
快進撃を遂げることもなく
給料は20万と
人気の割には少なく
アニメでは経費のデータが映るんです。
漫画にはこんなシーンはなくて
CDの売り上げが人件費だけで丸々なくなっていて
支出の量の多さがよくわかり
事務所的には割とカツカツなのが
実感できるようになってます。
アイは一人ではなくなり
家族を持ったことで
お金の大事さにも
気づいていくんです。
世の中結局。
お金。
華やかな世界の現実を叩きつけるんです。
特にアイは、b小町というグループの一人で
誰が人気か明らかでも
その人気を数字で証明しないと
給料には反映されないです。
アイが稼ぐために必要なのは一人での仕事。
そのために必要な鍵が
一人で戦える何かを手に入れることです。
それが数字的証明となるんです。
アイは子供を幸せにできないことを悩み
そこでエゴサをすると
アイが見つけたのは
たぬ次郎のツイート
アイはプロの笑顔
人間臭さがないアイはそれを自覚してます。
この一言が大きなヒントとなるんです。
アクアたちはミヤコを洗脳したことで
融通が効くようになり
アイのライブを見に行くことに成功します。
アイはあのツイートを心に引きずったまま
ライブに挑み
普段の笑顔は研究に研究を重ね
ファンが喜ぶ笑顔を
計算で作っていたわけですが
もちろんこれは嘘の笑顔。
アイの目に映ったのはヲタ芸を踊る我が子。
まるで幼児とは思えない綺麗。
それを見てライブ中に本当の笑顔が引き出されるんです。
このアニメは目で感情を伝える演出がすごいですよね。
アイは再びたぬ二郎のツイートを見つけ
これだよこれ…
この本物の笑顔によって
嘘だった笑顔が
本物の嘘の笑顔に
更新されていくんです。
それから1年アクアたちは立っても喋っても
違和感がないほど成長し
年齢は1歳以上ですが
赤ちゃんが言葉を話すようになるのは
これくらいです。
アイはモデルなど着実に仕事を増やし
初ドラマも決定します。
ここで監督が登場
アクアがあまりにも流暢に喋ったことで
監督はアクアに興味を持ち
監督は違和感のあることもすぐに受け入れ
ポジティブに捉える力があって
とにかく演者として使いたい。
こいつは面白い
年齢1歳の子供に対して名刺まで渡し
芸能界の裏の話を語り始めます。
ここでわかるのは
監督は相手を年齢で判断せずに
実力で判断していて状況の飲み込みが早い人です。
ちなみに愛の演技シーンとかは
漫画にはセリフはなく
完全にアニメオリジナルです。
カメラのシーンとかも漫画では
レンズの中のアイだけど
アニメではごく自然に映すために
アイの手でカメラを再現していて
個人的にこのが画角が好き。
1ヶ月後にドラマは放送されますが
アイのシーンはほぼ全てカット。
理由は
可愛すぎる演技派女優よりも
可愛すぎたからです。
ここでアニメがすごいと思ったのは
主演の女優の作画が
ちゃんと可愛すぎるビジュアルで
見出し方に納得できるのに
何かが足りないんです。
おそらくそれは目の作画です。
そこで差をつけ
アイの方がやけに目に入るようになってるんです。
アクアは監督に電話をかけ
こう言われるんです。
芸能界を夢見るのはいいけど
芸能界に夢を見るのはよした方がいい。
このセリフは面白くて
夢見た世界に入る前は
華やかで素晴らしいイメージ
お金も儲かるし
周りにもチヤホヤされる。
現実はそんなことはなく
給料も高くはない。
ビジネス思考が優先され
理不尽が多い世界。
スマホの画面で見ている推しは
輝いて見えるかもしれないけど
裏側は闇に溢れているんです。
この件のお詫びとして
アイに新しい仕事が入り
それが映画の仕事。
ただ条件が一つ
アクアも演者として出演すること。
これでアクアたちの演者の道が
一時的にスタートすることになるんです。
そしてついに登場
重曹を舐める天才子役
有馬かな
エイプリルフールでも重曹をいじられていて
アニメでもデロデロシーンが
追加されていて完全にいじってました。
そんな有馬かなは
自分に絶対的な自信を持っていて
チヤホヤされたことで少し天狗になっていて
プライドが異常に高いです。
今回はアクアと一緒に気味の悪い子供を演じることになり
演技はかなりうまく
有馬は演技として気味の悪さを
表現しています。
アクアはそれを見て
同じように自分が演じると
差別化ができない。
監督がなぜ自分を欲しがってるかを理解し
演じないことで気味の悪さを表現するんです。
なぜならアクアは普段から気味が悪いから。
この時にすごいと思ったのは
有馬かなはアクアの普段を知らないことで
演技力が異常に高いと思っていることと
1シーンのみで自分よりも気味の悪いと見抜ける能力。
有馬かなは演者能力だけではなく
一目で才能を見抜く才能に溢れているんです。
だからここまで悔しい感情が生まれるんです。
問題終わりよ
この時の声優の演技がすごすぎた。
しかもこのセリフって漫画だと文字だけなんですよね。
でもアニメでは首の動きに加えて
周りの反応も入って声優の演技もすごい。
とんでもなく迫力のあるシーンに化けていて
演技をしてない演技がうまいという
すごいパワーワードが生まれてしまいます。
これは余談ですが
アクアの演技がうまいというだけで
ここまで悔しがれるって
絶望する才能を極めてますよね。
この有馬を見て監督がアクアに質問したのが
役者に一番大事な要素はなんだと思う?
その答えがコミュ力
これがすごい納得できる話で
コミュ力が高いというのは
トークがうまいということではなく
人と接するのがうまいこと
人の気持ちを理解できる人のことです。
これはどんな仕事でも大事な要素で
才能に溢れている人間でも
コミュ力ゼロで上に上がる人間て
実はどの世界でもほとんどいないです。
だから作中での意図は
天狗になっている有馬かなは
このままじゃ堕落していくだけ。
逆にアクアは監督に気に入られ
仕事を手に入れていて
監督の意図を読み取るのもコミュ力の 一つ。
そして最後に監督が言ったのが
お前はすごい演技より
ぴったりの演技ができる役者になれ。
これもかなり響く発言で
アニメの制作で例えると
どれだけ作画がすごくても
演技がどれだけすごくても
原作ファンの視聴者と感性にズレがあれば
このアニメは評価されにくいです。
すごい能力も確かに大事だけど
一番大事なのは
人の気持ちを理解することなんです。
このシーンマジで最高でした。
監督はマジでいいキャラしとる
有馬かな本人は、アクアを芸名と勘違いし
悔しさをエネルギーに変えるわけですが
とある第三者の声がカットされていて
この場での出会いは長い年月が立ち
大きな意味を持つことになると
漫画では期待を残していくんです。
それから約2年アイは20歳になり
監督の映画はそこそこ評価され
その映画をすべて持っていったのがアイ
主人公を食ってしまったんです。
そこから仕事は順調でアクアとルビーは3歳になり
幼稚園に入学します。
ここからはルビーが主役
アクアが難しい本を読む中
ルビーが全力で優遇を楽しんでいるのは
前世が自由ではなかったから。
そしてルビーにトラウマが訪れるんです。
始まったのはお遊戯お遊戯とは体を動かす遊びで
前世のルビーの病気は倒れやすい上に
一度倒れてしまうと
怪我をし自分で起き上がるのが困難。
だからそれがトラウマになって
逃げ出してしまうんです。
でもアクアが言ってくれたのが
お前の人生これから長いんだぞ
アクアは前世でも
死を覚悟する前世のルビーに
生まれ変わる必要なんてない
生きる希望を与えていて
それは今も変わらないという
激アツシーンだったんです。
このセリフによって一人で
ダンスの練習を始め
そこで大好きなアイも一緒に
昔の曲の練習を始めることになり
ルビーはアイのライブを
何百回何千回と見ていて
振付の少しの違いにすら気づき
愛に指摘をするわけですが
振付は完全に記憶してても
その再現ができないんです。
ルビーは前世のこともあり
倒れる前提で受け身になっていて
アイはそれに気づくんです。
大丈夫だよ。
ママを信じて
アイは人を狂わせもするけど
人を変えることもできる。
このルビーが変わるシーン内容も
いいのに作画がすごすぎて
それが全てを持っていきました。
原作でも1コマに2ページ丸々使うという
かなりインパクトのあるシーンなんですが
それを余裕で超えてきた。
前世で人生のほとんどを
病室で迎えた少女が
母の光を吸収して
トラウマを乗り越え
さらにダンスの才能が開花するという
奇跡のシーンなんですよね。
さらにそれを見てアクアは
気づいてしまうんです。
演技もうまい
ダンスもできる
ルックスもいい
母親を超えるポテンシャルの高さに
そしてここからが不穏の始まり。
別れた男に連絡を取ってみた。
嫌な予感しかしない発言。
そして住所を教えてしまうんです。
この頃の愛は
フォロー100万人超えの人気者
事務所に金の余裕も出てきて
アイは新居への引越しも決まります。
ドラマも主演として活躍し
b子町の仕事も生まれ
ついにドームまで決定し
来週にはその舞台
社長や社員は喜び
アイはみんなが喜ぶから
自分も嬉しそうにする。
愛は心から喜んでいないんです。
その時の原作の顔はいかにも
嘘の笑顔で
そこで社長が言ったのは
父親に会おうとかするなよ!
アイがもちろんと言って
すぐ私は嘘つき
あーこれはあかん
そしてアイの過去が描かれるんです。
アイはスカウトでアイドルを始めたんですが
愛は施設で育ち
もともと片親に加え
幼少期に母は窃盗で捕まり
釈放されても迎えには来ず。
この時目のハイライトがなくなって
かなり怖かったんですが
殴られるよりも
施設の方がマシと言っていたことから
母親にはDVを受けていたことがわかります。
このように育ったアイは
本当の愛を知らない
愛した記憶も
愛された記憶もない。
そんな人間がアイドルなんて向いてるわけがない。
嘘つきの自分とは真逆の人間
自分自身でも
そう思っていました。
社長は
その経歴を個性として
受け入れ
嘘でいいんだよ。
嘘を吐くのも才能だ
アイはこれまで嘘をつく自分が
あまり好きじゃなかった。
でもそれを受け入れられ
嘘でも愛してるなんて言っていいのか?
疑問に思うんです。
そこで社長が言ったのは
本当は君も
人を愛したいと
思ってるんじゃないか?
やり方がわからないだけ
その対象が見つからないだけ
愛してるって言ってるうちに
嘘が本当になるかもしれない。
この言葉がアイを救います。
誰かを愛したい気持ちに気づき
社長の言葉を信じ続け
本物の愛を求め嘘を続け
アイがアイドルとして
本当の愛を見つける物語が始まるわけです。
でも子供には愛してるとは
言わないんです。
その言葉が嘘と気づくのが怖いから。
だから、今日も嘘をつく嘘が本当になることを信じて
その代償がいつか訪れるとしても
この発言2回目見たら面白いですよね。
自分でもわかってたんです。
嘘にはリスクがあること
それを承知の上で
本当の愛を求め続けたんです。
そしてこのセリフを最後に
あの事件は起きたんです。
ドーム当日
会の上に鳴り響く音を出ると
男が現れ流れたのは
走馬灯
このシーンの制作人の演出が
あまりにも良かった。
この残酷なシーンで
残酷な演出をせずに
BGMなど含めて
美しい演出をするんですよね。
なぜなら
アイが求めてきた本当の愛を
初めて知る瞬間だから
そして愛という人間は最後まで
アイドルという幻想を突き通したから。
アイはこのリスクを覚悟していたから
白い花は赤く染める血が
まるでアートのようで
美しさは時に
残酷さを強調させ
結果、原作よりも残酷な演出になっていたんです。
この美しい演出によって
復讐の怖い演出がより引き立つんです。
ちなみに、漫画ではここまで血は流れないです。
これがアイドルの代償
犯人はアイのファンで
アイの嘘を知り
感情を抑えられず
突発的にこの行動を
起こしたわけです。
アイはファンに言います。
私にとって嘘は愛
私なりのやり方で愛を伝えてた
愛せてたかわからないけど
愛したいと思いながら
愛の歌を歌っていた。
それが本当になることを願って
そして犯人のことですら
愛したいと思っていることを伝え
その証拠に
名前を覚えるのは
苦手なはずなのに
名前まで覚えてくれていて
土産ですら大事にし
愛せなかったとしても
本気で愛そうとしてたことがわかるんです。
ファンはこれを聞いて
こんな自分ですが
アイは愛したいと思ってくれた。
でも、そのアイを傷つけた自分自身
それが怖くて逃げ出し
自ら命を絶つことになります。
アクアは目の前ですべてを
見ることとなり
これは大きなトラウマとなります。
そしてルビーはアクアに守られ
トラウマは最小限で済みます。
アイは2人との未来の話をし
最後に言います。
愛してるこの言葉は絶対嘘じゃない。
この言葉を最後に愛はなくなります。
この星が徐々に消え
2人の片目の星がちらっとうつり
この星は2人に別々の形で
引き継がれることになるんです。
この死に対して世間は同情するもの
それを利用するものアイドルなら
刺されてもおかしくないという
頭のおかしい人間 。
これを見てるルビーは言います。
なんでネットってこうなの
ルビーのアンチへの対抗心が
ここでも使われていて
すべてのシーンに
意味があることがわかります。
この大きな話題も時間が経てば
人々は興味を薄れます。
アクアたちは現実と
向き合わなければいけない。
ミヤコはこの2人に本当のうちの子になることを提案し
ルビーだけが受け入れ
アクアは受け入れることはなく
ルビーは母が言い残したアイドルの道を
たどろうとしますが
アクアはそれを完全に否定します。
ルビーが母と同じ運命を
たどることが怖いからです。
ルビーはそれでも母の輝きを忘れられない。
だから、アイドルの道をたどることを決意します。
輝きに狂わされたんです。
生ですべてを見てしまったアクアは
そう簡単に立ち直ることはなく
犯人のことばかり考えてしまうんです。
前世の自分とアイの犯人は同じでも
おかしい部分が多い
入院した病院も
新居すらも
何のスキルもない人間が
特定をできるわけがない。
情報提供者がいる。
そこで導き出された答えが
犯人は父親
父親の情報は一切なく
アイのコミュニティーを狭く
相手は同業者の可能性が高い。
そいつを見つけるためだけに
役者の道を進み
自分の手で復讐をすると
決意するんです。
推しの子感想まとめ
これで第1話という名のプロローグが終わり、第2章芸能界編が始まるんです。
エンディングをこれは完全に泣かせに来てるんです。
漫画にあるインタビュー母編というもので、
実は漫画一巻では1話につき一つ
アイがなくなる前の段階で
愛がなくなった後の
インタビューが差し込まれていています。
この効果で、不穏な空気を徐々に匂わせています。
最後に一気に回収するという漫画ではまた違う面白みもあります。
これで1話の解説は終了。
いやほんまに面白かった。
1巻丸々が1話となったんですが一巻の完成度が高すぎるのに アニメがその期待を超えてきたことがすごすぎる。
これは映画で先行上映するわ、
このクオリティで作られてるならアニメ勢の方に言っておくと漫画はまだ見ない方が楽しめそうです。
全話終了まで堪能してからその後に漫画を一気にするか アニメと同時並行で見ていくこの2つの見方をおすすめします。
ぜひ皆さんの感想も聞かせてください。
推しの子は全11話
この熱量で解説していきますという感じで今回の動画を得ます。
この動画が良ければ高評価チャンネル登録よろしくお願いします。
ありがとうございました。
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